《夢古道》 中山道六十九次・ 四十二番『妻籠宿』(つまごじゅく)へ (04/11/6 行)
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木曽路はすべて山の中である・・・ 行き交う人も 又 旅人なり・・。
木曾駒ケ岳を東に木曾山脈、西には飛騨の山々が続き御嶽山がひときは高く聳え立つ。
この二つの山塊を縫って、木曽川が深い渓谷を形作り、美濃へと南下する。
標高400mから1500mに至る 低差の著しい木曾谷を南北に貫通する一筋の道。
それが現在の国道19号線にあたる中山道、木曾路です。
『妻籠宿』は、木曽路十一宿の中でもとりわけ江戸時代の面影を色濃く残しており、
その町並にひとたび足を踏み入れると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような
情緒あふれる町並みが広がっています。
通りには、土産物、食堂、酒屋、旅館・民宿など多く軒を連ねており、
その軒先にはオブジェらしきものが
必ずと言っていいほど飾られております。
色彩的にはとても考えられており、その殆どが花類で飾られて
いますが、格子の背景にとても映えるばかりか、個性を持った一服の芸術的な癒しの景観に思えてきました。
道は直角に折れ曲がっており、敵の侵入を防ぐため折り曲げたのが「桝形」。
宿場が幕府の防塞施設の役割を果たしたことをしのばせます。
妻籠宿の人気は、そこに人が住んでおり、生活感が感じられるところでしょうか。
住民たちは町並みを守るために家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」という3原則を作り
ここで生活しながら江戸時代の町並みという貴重な財産を 後世に伝えているのです。
夕暮れ時(17時頃)観光客も少なくなり、各宿屋に灯りが燈る頃、
侍姿の旅人が、傍らを通り過ぎていくような 雰囲気が伝わってきました。
もうすぐ周りの山々が雪で白くなり、雪がしんしんと降る冬の妻籠宿も また趣があるでしょう・・・。
いつも日帰りドライブの私、今度はゆっくり泊まってみたいと思いました・・・。
(総走行距離:540`) 04/11/9 記
南木曽町公式ホームページ
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