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人々の祈りをろうそくの灯りで照らし出す 『なら燈花会』(とうかえ)
2004・8・6 今年で6年目を迎えるという 『なら燈花会』。世界遺産が点在する古の都・奈良公園を中心に、 夏のたった11日間だけ、6つのエリアで開催されます。 広大な自然の中に、古代日本のおもかげを今に残し、どこか懐かしさを感じ、心を癒してくれる、 <小さなろうそくの花束>が灯り、古都・奈良の風情にふさわしい 静かでしっとりとした雰囲気に 浸れます。 「幻想的・・・・・・」 の一言でした!! 暗がりの中、足元だけに夜景が広がるような錯覚に捕らわれ、そしてその光がゆらゆらと揺れるたびに、なぜか、心の中が洗われていくような気分になりました。 無数のロウソクの光を眺めていると、もうすぐお盆の時期に当たるためか、 亡き父や先祖を偲んだり、自身を振り返りたくなってきます。 カップルや家族連れも言葉少なく、じーっと光を見つめている人が多かったです。 まさに癒しの空間・・・ 夏の風物詩、花火やお祭りと違った、大人の夏の夜の 過ごし方かもしれませんね。 『燈花』とは、灯心の先にできる花の形のかたまり。これができると縁起が良いと言われています。 『なら燈花会』を訪れた人々が幸せになりますように。 そんな願いを込めてろうそく一つ一つに灯りをともします。(一客一燈 ) 注): ロウソクの素材は植物性で、天然記念物シカさん達が食べても優しく作られているそうです。 |